正月ワンダ遠征記〜その3〜

AM11:00
受付のイケメンに促されて店内へ
お兄さんに教えてもらったおかげである程度の流れは分かっていたものの、
自分達が先頭では勝手がまるで分からない
一組だけでも順番変わってもらえばよかったと後悔したけど、
なんとか無事に受付終了
30分の待ち時間の間、
室内をいそいそとかぎ回るmunasis氏の機敏な動きは、
あたかもフットサルのときだけ速く動く紺野さんのようでした
番号を呼ばれて、いよいよ喫茶店
平静を装ってはいたものの、実はかなり緊張してました
けど、下を見ながら(おそらく伝票か何かを見ながら)棒読みで
「お帰りなさいませ、ご主人様〜」とか言われたあたりで落ち着きを取り戻す
なんとも皮肉な結果です
良くも悪くもアルバイトだしね
ほとんどの常連がコーヒーを頼む中、
とりあえず腹が減ってたんで「桃色スパゲティ」を注文
一番安いカレーも目に留まったけど、
だって桃色ですよ桃色
結果的に、基本は普通のミートソースっぽいんですがね
今にして思えば、やっぱり赤みが薄いというか、
どことなく桃色っぽいような
いまいち正体がつかめないあたりが、
本家の桃に通じてる気がします
何が本家だよというツッコミはおいといて
料理の割には長い時間待たされて、
ようやく運んできてくれたんですけど
メイドさん自らフォークとスプーンを手にとって、
「食べさせて頂きます」






どう?どう解釈するのが普通?
おいおい自分が食べちゃうのかよっていうツッコミも可能だろうけど、
あのときテンパった状況でハジキ出した答えは、
食べさせてくれるってことかと
アーンなのか
お口アーンなのかと
「でもまだ熱そうだなぁ」とでも言えば、
フーフーきちゃうのかと
熱けりゃ冷ませばいいったってそらあなた、ねぇ?
あくまで冷静に答えようとしたのに、
やたらデカい声で
「は、はぃい!」
とか言ってしまった気がする
穴があったら入れたい入りたい
緊張して口周りが相当に渇いてましたが、
ここで水を飲んだり舌なめずりをしたら負けだと、
自分でもよく分からないプライドが邪魔をして、
不自然なほどに唇を固く結んでいるご主人様をよそに、
パスタとソースをぐるぐる混ぜ合わせるメイドさん
焦らすのか
そういうプレイかと
話は反れますが、
食べ物とソースが絡む様とか、
カレーのルーをごはんにかける様にエロスを感じるようになったら大人だと思いません?
思わない、あぁそう
そんなしょうもないことを考えてる間に、
メイドさんの手が止まるわけです
遂に!遂にこの時が!
ネアルコ!逝かせてもらいます!







「ハイどうぞ」








いや、どうぞって
フォークもスプーンも置いてあるじゃないですか
まさかこれを使って勝手に食えと?
私は知りませんと、
そういうことか
放置プレイなのか
ご主人様に尽くすのがメイドってもんじゃないのか
などと脳内で愚痴ってみても一向にアーンが始まりそうにないので、
しょうがないから自分で食す
そこで初めて冷静に、さっきのセリフを思い返してみる




「食べさせて頂きます」×
      ↓
「混ぜさせて頂きます」○




テンパり過ぎて聞き違いと
汗の種類が脂汗から冷や汗に変わったのは言うまでもない
あのまま
「あれ、アーンは無いんですか?」
などと言おうものなら、
あのビルで首くくるしかなくなるところですよ
まぁ、手ずから混ぜてもらっただけでもよしとしましょう




食事中、メイドさんと写真を撮るmunasis氏をROMる
全ての客から見えるステージ上での撮影は、
さながら公開処刑のようで、脳内でひたすら爆笑
我ながらよく吹き出さずに堪えきったもんです
時間がなかったんですぐにでも帰りたかったけど、
出来上がった写真に、メイドさんが何やら細工を施していたようで
それを待っている間に「お楽しみ会」なるものがスタート
メイドさんにジャンケンで勝てば何かがもらえるようで、
「萌え萌えジャンケン」とかいう怪しい振りコピを強要される
「やらない方が目立っちゃいますよ〜」
とか、いらないから
昔そんなこと言う先生がいた気がしますよ
で、この手のゲームではあんまり勝ったことないんですが、
この日に限って2回(1回かも)勝利
なまじ勝ち上がって公開処刑とか勘弁だったんで、
無事に敗退できて一安心
優勝した人のあまりのローテンションっぷりが笑えた
その後、帰りがけの駄賃に
「萌えみくじ」
なるおみくじを引かされる
本当はmunasis氏だけにやらせるつもりが、
目の前に来た巫女さんが思いのほか可愛かったので、
根負けして引いた結果が大吉
近くにいたメイドさんが1人、2人と集まってきて、
「おめでとうございますぅ〜」みたいな
う、うむ




そして店を出るときはやっぱり、
「行ってらっしゃいませご主人様〜」
でした
その点でもう一つ余談をすると、
店の入り口に、
「ご帰宅時には一旦○階のロビーにお越しください…」
みたいなことが書かれてるわけです
初心者としては悩むところですよね
「ご帰宅」ってのが、
店から出ることなのか、
メイド喫茶の設定上、入店することが「帰宅」を意味するのか
まぁ、結果的には後者でしたと
メイド喫茶が海外で流行ることがあれば、
この辺の微妙なニュアンスも是非リアルに再現してほしいですね
はい、どうでもいいです




ここから、基本駆け足の怒涛の買い物ツアーがスタート
秋葉原も朝と違って凄い人出だったけど、
何と言っても原宿駅周辺が酷いのなんの
しかも、人混みでなかなか動けないってときに限って催してくるし
頼みのコンビニにはトイレがなかったので、
ロッテリアで何も買わずに目的達成
その節はお世話になりました
あまりの混雑ぶりに買い物は絶望的と思ってましたが、
当のハロショは過疎地と化してたので、
悲劇のまいまい写真をすんなり購入
ま、悲劇に遭ったのは自分じゃなくてminasis氏の方ですけど
目的は達せてものんびりする暇はなく、東京駅に移動
15時36分発の新幹線を狙うも、東京に着いたのが25分頃
決して狭くない構内の移動、
さらには東京土産購入、切符の購入で地味に時間が削られ、
階段を駆け上がったところでちょうど乗車開始
あまりの列の長さに、先発と次発の区別もつかないなぁなんて思ってたら、
なんのことはない、全部先発の乗客でした
帰りの車内では、ゲームをする元気もなくウトウト
それから深夜2時まで飲むんだから、我ながら大したもんです




コンサートとメイド喫茶
どちらにも十分過ぎるほど満足したし、
その他の色んなハプニングがいいアクセントになって、
とても楽しい旅でした